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すみだの食育情報 第101号 (2016年3月17日)

「すみだ耐震補強フォーラム2016」での災害食の紹介 〜すみだ食育goodネットの取組み〜

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お昼時に提供された災害食の
炊き込みごはんと炊き出しの豚汁

春の足音も少しずつ近づいてきた2月20日(土)、曳舟文化センターで行われた「すみだ耐震補強フォーラム2016」にすみだ食育goodネット(以下、goodネット)がブースを出展していると聞き、取材に伺いました。

 平成18年2月に第1回が開催され、今回が11回目となる「すみだ耐震補強フォーラム」は、活動10周年を迎える「墨田区耐震補強推進協議会」が主催する“地震にそなえる、家造り”がテーマの普及啓発イベントです。年に一度、専門家による講演、耐震補強の事例紹介のほか、たてもの無料相談、団体等PRブース、炊き出しの試食など、さまざまな催しが一同に介します。


goodネットと“災害時の食”


goodネットでは、平成23年の東日本大震災をきっかけに、「災害と食」の視点の大切さを再認識し、平時の「食育ネットワーク」が災害時には「食支援ネットワーク」として動くしくみづくりをめざして、様々な活動を続けています。そうした背景から、昨年の「すみだ耐震補強フォーラム2015」に「食」のブースを出展する機会が生まれました。昨年は“災害時の食支援”をテーマに、アレルギー対応非常食の紹介、とろみ調整食品の体験などを実施。出展2年目となる今年は、goodネット会員である企業等の協力により、多様な災害食等を展示・紹介するブースを展開しました。

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<展示協力団体・企業>
アサヒグループ食品(株)/(株)SN食品研究所/大塚製薬(株)/カゴメ(株)/(有)三善豆腐工房/(株)明治/山崎製パン(株)

今回ブースの運営に携わったgoodネットメンバーのうち、3名の方に参加の感想をお聞きしました。

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(左)芹田規久江さん (右)鈴木初代さん ともにgoodネットでの活動は3年目です。

伝えることを通して、自分が教えられることも多い

「困った状態に直面してから、はじめてわかることってたくさんあるんですよね。私も東日本大震災を通して、家庭での備蓄の大切さが身にしみました。その経験があったからこそ、ブースに来てくださった方にも真剣に伝えられるのだと思います。災害食の大切さは頭で分かっていても、なかなか自分ごとになりにくいもの。実物を前にして伝えることで、これが家庭での備蓄につながったらうれしいですね。また、人に伝えることを通して、逆に自分が教わる場面も多いんですよ。なにかを伝えるためには自分も学び続ける必要があるなと感じています。これからもgoodネットの活動で、そういう場面に関わっていきたいと思っています。」(芹田さん)

 

「『耐震補強フォーラム』と『食』がどう関わるのか最初はピンとこなかったのですが、“震災”という意味で考えたときに災害食の役割を大きく感じました。とはいえ、自分自身も災害食についてよくわかっているわけではないので、伝えるために勉強をしています。goodネットの活動では、情報を発信することで自分が学ぶことがとても多いと感じています。活動を通じて私たちも成長させてもらっているのだと思います。また、今回の展示にあたり、goodネット会員の企業さん達がとても協力的だったことが印象に残っています。実物があることで具体的な説明ができ、聞いている方も理解しやすかったと思います。ご協力に感謝しています。」(鈴木さん)

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中川美久さん。goodネットでの活動3年目、管理栄養士としての勉学に励む学生さんです。

伝えることの“大切さ”と“たのしさ”

「参加のお誘いをいただいたときに、まず災害食ってどんなものがあるのかな?と興味が湧きました。そして、それを伝えるのは『たのしそう』と思いました。また、とろみ調整食品などまだあまり知られていないものは、いざという時のためにその存在と正しい使い方を伝える大切さや、一から説明する難しさも感じました。」 ところで、中川さんには「たのしい」を提供してくれるgoodネットに対してこんな想いがあるそうです。 「私はgoodネットに加入したことで、それまで自分が考えていた“食育”の概念がガラリと変わったんです。参加されているみなさんはいつもパワーに溢れていて圧倒されるほどだし、みんながたのしみながら活動していることが本当に素敵です。この活動がこれからも続くように受け継いでいきたいと思っています。昨年6月の食育推進全国大会を経て、自分でもなにかしたいと思いgoodネットの活動をお手伝いする若者の取組みをはじめました。興味はあるけれど、活動することを考えあぐねている同世代がいたら、ぜひ参加してほしいですね。」

    ★編集後記

     今回はgoodネットの活動に関わりはじめて約3年という方々へのインタビューが中心の取材でした。これまでの取材を通しても感じているのは、食育への入口は本当に様々だということ。そして、みなさんが口を揃えて「たのしい」ということ。運営する人たちの「たのしい」が伝搬して、こうしてネットワークがどんどん広がっているのだなと思いました。(西脇)